蓄電池

【北海道版】蓄電池の「適切な容量」はどれくらい?賢い蓄電池の選び方ガイド ①通常時編

札幌市をはじめ北海道各地で太陽光発電・蓄電池の施工を行っているスマエネライフです。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!

とうとう札幌も根雪の季節になりました。皆さま体調を崩されてはいないでしょうか。寒さがいっそう増し、かかる光熱費も心配になってきます。「毎月の明細を見るのが不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

北海道では冬場の暖房費がかさむため、光熱費の負担は切実な問題です。そんな背景もあり、電気代削減の有効な手段として、また災害への備えとして、家庭用蓄電池の導入を検討される方からのお問い合わせが増えております。

しかし、いざ「我が家もそろそろ蓄電池を…」と考えた際、多くの方が最初にぶつかる壁があります。それが「容量選び」です。

「大は小を兼ねるって言うし、とりあえず大きい方が安心かな?」
「いやいや、大きすぎても高くなるだけだし、使い切れなかったら無駄では?」

カタログをご覧になっても「kWh」という普段なじみのない単位が並んでおり、自分の暮らしに最適なサイズがどれなのか、見当もつかない…といったお悩みをお持ちの方も少なくありません。蓄電池は決して安い買い物ではないからこそ、ご家庭にとって「適切」な容量を選ぶことが、導入後の満足度、ひいては「経済的なメリットを最大化できるか」を大きく左右します。

今回の記事では、蓄電池選びの第一歩として、主に「普段の生活で経済メリットを最大化する」という視点から、適切な容量選定のポイントを専門家の視点で分かりやすく解説していきます。

(※災害時の備えに重点を置いた選び方については、次回の記事で詳しく解説します。)

1. まずは基礎知識から 「kWh(キロワットアワー)」とは?

蓄電池の容量は「kWh(キロワットアワー)」という単位で表されます。これは、分かりやすく言うと、蓄電池という「バケツ」の中に「どれくらいの電気(水)を貯めておけるか」を示す大きさのことです。

例えば、一般的な家庭用蓄電池の容量は、コンパクトなもので4〜5kWh程度、大容量タイプでは10〜16kWh程度と、幅広いラインナップがあります。

これだけではイメージしづらいかもしれません。具体的な家電で例えてみましょう。

1kWhの電気でできることの目安

・スマートフォン充電:約70回分

・冷蔵庫(400Lクラス):約3〜4時間稼働

・LED照明(1部屋):約20時間点灯

・液晶テレビ(40型):約5〜8時間視聴

容量が大きければ大きいほど、たくさんの電気を貯めておけるので、例えば雨の日が続いても太陽光で貯めた電気を長く使えたり、夜間に多くの家電を動かすことができたりします。しかし、当然ながら容量が大きくなればなるほど、本体価格や設置費用も高くなります。ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、「過不足のない適切なサイズ」を見極めることが重要なのです。

2. 「通常時(普段使い)」の容量を選ぶ2つの基準

普段の生活で、蓄電池を使って賢く電気代を節約したい(経済メリットを出したい)と考える場合、容量選びの基準は主に以下の2つになります。「ご自宅はどちらのタイプか」とイメージしながらお読みいただけますと幸いです。

基準①太陽光発電の「余剰電力」を貯め切れる量

すでに太陽光発電を導入している、または同時に導入を検討している場合、最も重要なのが「昼間に発電して、使い切れずに余ってしまう電気(余剰電力)」の量です。

「余った電気は売ればいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに、かつては「固定価格買取制度(FIT)」により、高い価格で電気を売ることができました。しかし、現在、その買取価格は大きく下がっています。

一方で、私たちが電力会社から買う電気の価格は高騰しています。つまり、今は「余った電気を安く売るより、蓄電池に貯めておき、夕方以降に自分で使う(自家消費する)方が経済的なメリットが断然大きい」時代なのです。

チェックポイント

・1日の売電量は平均で何kWhくらいか(晴れた日のデータを確認してみましょう)

・その売電量を「ちょうど貯めきれるくらい」の容量を選ぶのが、最も効率的で、経済メリットにもつながりやすい選び方です。

・例えば、春〜秋の晴れた日に毎日平均で6kWh売電しているなら、6〜7kWh程度の蓄電池が「適切」な候補となります。これなら、昼間の発電を無駄なく夜に使い回せます。

基準②夜間の「電力消費量」をカバーできる量

もう一つの賢い使い方としては、電力会社の「夜間が安い料金プラン(※1)」を活用する方法です。安い夜間電力を蓄電池に貯めておき、電気代が高い昼間の時間帯にその電気を使うことで、差額分を節約します(これを「ピークシフト」と呼びます)。

(※1)夜間のお得な電気料金プランは、電力会社によってさまざまです。

太陽光発電の有無にかかわらず有効な方法ですが、太陽光がある場合でも、雨の日や冬場など発電が少ない時には、この方法で電気代を抑えることが可能です。

この場合、重要になるのは「夜の間にどれくらい電気を使うか」という点です。

チェックポイント

・夕方(太陽光発電が終わる頃)から翌朝にかけて、ご家庭で合計どれくらいの電気を使っているか

・例えば、夕食の準備、照明、テレビ、お風呂、食洗機などで、夜間に平均で5kWhの電気を使っていると仮定します。この場合、蓄電池の容量が4kWhしかないと、夜の途中で蓄電池の電気が空になってしまい、残りの時間は高い電気を買わなければならなくなります。これでは経済効果が薄れてしまいます。

・夜間の消費量が5kWhなら、少なくとも5〜6kWh以上の容量を選ぶことで、安い夜間電力をフル活用できるようになります。

3. 北海道ならではの注意点 冬の発電量低下と容量の考え方

北海道で蓄電池を選ぶ際、避けて通れないのが「冬」の存在です。

本州であれば、年間を通してある程度安定した発電が見込めます。しかし、北海道の冬は日照時間が短いうえに、パネルに雪が積もれば発電量はゼロになります。12月〜2月頃は、発電量が夏場の半分以下、あるいはそれ以下になることも珍しくありません。

ここで課題となりますのが、「夏場の余剰電力に合わせて大きな容量を導入したけれど、冬は電気が全然貯まらない…」というケースです。高価な大容量バッテリーを持て余してしまうのは、とてももったいないことです。

北海道での現実的な考え方

・「年間トータルで元を取りたい」派: 春〜秋の発電量が多い時期にしっかり貯めて使い、冬は「貯まればラッキー」くらいの気持ちで割り切る。この場合は、春〜秋の余剰電力に合わせた容量(やや大きめ)を選びます。

・「初期費用を抑えて堅実に節約したい」派: 冬場の発電量低下も考慮し、あえて少し小さめの容量を選ぶ。夏場は少し電気が余って売電することになりますが、初期費用を抑えられるため、投資回収の期間は短くなる傾向があります。

このように、北海道では「季節による変動」をどう捉えるかで、適切な容量の考え方が変わってきます。必ず冬場の発電シミュレーションも確認し、納得できるバランスを見つけることが大切です。

まとめ 「適切」な容量はライフスタイルで変わる

今回は「普段使いで経済メリットを出す」という視点での容量選びについて、深掘りしてお伝えしました。

・昼間は学校や仕事で不在がち、太陽光の売電が多いご家庭 → 余剰電力をしっかり貯められる、やや大きめの容量がおすすめです。

・在宅時間が長く、昼間も電気をよく使うご家庭 → 余剰電力は少なめなので、夜間の消費量に合わせたコンパクトな容量でも十分な場合もあります。

このように、経済性を重視した「適切」な容量は、ライフスタイルや電気の使い方によって正解が異なります。しかし、ここまでの視点だけでは、一つ大切な要素が不足しています。それは「もしもの災害時(停電時)」のことです。特に冬の北海道において、停電は単なる不便さだけでなく、命に関わる深刻な問題になりかねません。

「普段使いに『ちょうど良い容量』だけで、本当に真冬の停電を乗り切れるだろうか?」
「いざという時、暖房や冷蔵庫は何時間使えるの? スマートフォンの充電は家族分足りるのかな?」

実は、「普段使い(経済性)に適切な容量」と「非常時(防災)に安心な容量」は、考え方の基準が異なります。いざという時に「電気が足りない!」と後悔しないためにも、普段使いの視点と非常時に必要な電力量を考慮した容量選びが大切です。

次回の記事では、この「非常時(停電時)」に焦点を当て、「我が家ではこれだけは絶対に使いたい!」という家電から逆算する蓄電池容量の選び方を詳しく解説します。ご家庭でのエネルギー消費量に見合った賢い使い方、経済的な視点と、家族の安心を守る防災の、両方の視点を持つことで失敗しにくくなります。次回の記事もぜひ楽しみにお待ちください。

スマエネライフでは、お客様の過去の電気使用データや、設置予定の太陽光パネルでの詳細な発電シミュレーションをもとに、あなたのご家庭にとって「経済性」と「安心」のバランスが取れた最適な容量の蓄電池をご提案いたします。札幌市をはじめ、北海道内での設置工事に関するご相談やお見積もりは無料で承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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