「蓄電池には定期的なメンテナンスは必要ないの?」
「太陽光パネルを設置したときには定期的にメンテナンスをしてもらえたけど、蓄電池はどうなんだろう?」
お客様から、このようにご相談いただくことがあります。本記事では、メンテナンスの必要有無やお客様ご自身で行えるお手入れ方法、さらには各メーカーのメンテナンスやアフターフォローについて、購入前に知っておきたい情報をまとめました。
蓄電池の定期メンテナンスは必要?
結論としては、基本的には大掛かりな定期メンテナンスや法定点検は不要ですが、日常的にご家庭でできる点検・メンテナンス方法があります。
現在流通している家庭用蓄電池の多くは「リチウムイオン電池」を利用しており、手間のかかるメンテナンスは不要です。理由としては、蓄電池内部のプログラムでメンテナンスを自動で行うからです。
国内メーカーでは、蓄電池にメンテナンスモードを搭載しているものや、サポート体制が手厚く、遠隔地からネット経由で24時間365日見守るサービスを提供しているところもあります。国産の家庭用蓄電池はトラブルが起こりにくい仕組みであると言えます。
ただし、蓄電池は電化製品ですので、予期しないエラーや不具合が生じることもあります。蓄電池の内部は高電圧となっており、施工会社(専門の技術者)ではない場合、分解・修理をすることは非常に危険です。もしも、使用中にいつも聞いたことのない異音や焦げた臭いなどがしたら、電気系統の異常が考えられますのですぐに施工会社へご連絡ください。
家庭用蓄電池のエラー時・不具合時のメンテナンスは、「保証期間内」であれば無償または有償(故障内容や理由により有償となる場合もあります)で対応可能ですが、保証期間を過ぎた場合は数万円以上の費用がかかる(※)ことも押さえておきたいポイントです。
(※)蓄電池の規模や設置環境によっては、さらに費用がかかる場合もあります。
蓄電池を長持ちさせるためのメンテナンスやお手入れ
基本的に蓄電池やパワーコンディショナそのものは外装が頑丈な金属部材で覆われており、雨や粉塵にも対応した造りになっているため、日常で使う分には頻繁にメンテナンスをおこなわずとも問題ありません。
ただし、フィルターや通風口にホコリやゴミがたまると、冷却効率が低下し、温度の上昇によりエラーが出たり、蓄電池本来の性能を発揮できない場合があります。電気系統を触らない程度でできる、ご家庭でのメンテナンスについて解説していきます。
自分でできるメンテナンスと清掃方法は?
毎日のチェックや清掃をする必要はありませんが、次のようなお手入れをすると、蓄電池の本来の機能をより長く保つことができます。
蓄電池の日常点検
蓄電池は外気を取り入れるファンと通気口(フィルター)が下部に配置されており、内気を排出する通気口が上部にあります。これらに汚れなどがたまって塞がると温度が上昇し、機能に影響を与え、故障の原因となることもあります。下記の手順で点検、清掃をしてみてください。
- 柔らかい、乾いた布で蓄電池の外側(外装)を拭く。
必ず乾拭きする。アルコールなどの水分を含んだ布は使用しない。 - 通気口(フィルター)やファンのゴミ・ホコリを取り除く
- 蓄電池の外側・外装に異常がないか確認
もしも点検時に、蓄電池の外側に凹みや大きな傷、サビや腐食を見つけたり、異常な熱さ(通常運転とは明らかに異なる熱さ)、通常とは異なる異音や異臭(焦げ臭いなど)があれば、直ちに使用を中止して、販売施工店へ相談してください。
フィルター掃除は、少なくとも1年に一度、できれば半年に一度行うことが推奨されます。蓄電池の機種によっては、お掃除のタイミングをリモコンでも通知してくれるものもあります。
パワーコンディショナの日常点検
パワーコンディショナは下記についてをチェックします。
- 通常と異なる音やにおいがしていないか
- 表面がさびたり、腐食していないか
- 通気口が目詰まりしていないか(詰まっている場合は、異物を取り除く)
- 配管に傷はないか?
パワコンの寿命は10年〜15年と言われており、交換時期を迎える主な理由は、経年劣化です。定期的な清掃やメンテナンスを行っていたとしても、少しずつ劣化し性能は落ちていきます。自然災害による衝撃が加わった場合(落雷、落雪など)は一般的な寿命よりも早く故障することもあります。保証期間内における不具合は、保証条件に合致する故障原因の場合、無料で交換可能です。
蓄電池の便利な機能「自動電池チェック機能」とは?
ここまで、蓄電池とパワコンの日常的なお手入れについてお伝えしてきました。蓄電池は、その性能を定期的にチェックしてくれる便利な機能がついていますので、それについても解説していきます。
最近の機種では、蓄電池の正確な充電可能容量をはかるための自動電池チェック機能が搭載されています。蓄電池の機種にもよりますが、「自動チェック機能」「メンテナンスモード自動運転」「蓄電池診断」などの名前で機能が搭載されています。あらかじめ、メンテナンスの実行日が決められている機種もあります。
これは、年1回または年2回、自動で蓄電池の内部を確認してくれる機能です。通常の運転モードとは異なる充電・放電方法を行い、モード発動中はリモコンにもその表示がされます。
メンテナンスモード中に異常が検知された場合は、自動的に保護機能が作動し、蓄電池の安全を確保します。メーカーによっては蓄電池の設置場所の温度が10℃未満などの場合は、このメンテナンスモードがうまく作動しないことがあります。
この機能のメリットは、まず手間がかからないことです。お客様の方で特別な操作を行う必要はありませんし、この機能があることで、蓄電池の寿命(充電できる容量)の最新情報を得ることができ、残りはどれくらい使えそうか、買い替える必要があるのはいつ頃になりそうか、といった計画を立てることにも役立つはずです。
便利な「点検お知らせ機能」付きの蓄電池も
また、次のような便利な機能が搭載されている蓄電池もあります。パナソニックの蓄電池には、蓄電システムを常に安心して利用できるように一定の使用年数経過後または蓄電容量が規定値まで減少した場合に、表示パネル等で「点検お知らせ」が表示される機種があります。「点検お知らせ」が表示されたら、施工会社・サービス会社による点検を受けていただくことを推奨しています。点検時に必ず蓄電池を交換しなければならないというわけではなく、点検後に、蓄電池の状態によってはより長く使用できる場合もあります。
もし、蓄電容量が規定値まで減少している場合は、蓄電池のモジュールまたはユニットの交換が必要です。また、このアラームが表示されている点検期間中に、点検を受けられていないときは、安全のために自動的に蓄電池の運転が停止されます。なお、修理代については、機種によって、設置年数や保証期間によっても変わります。部品交換や交換の作業費用については有償となる場合があります。
国内メーカーか、国外メーカーか?メンテナンスやアフターフォローの違いはある?
蓄電池のメーカーは、国内外様々あります。蓄電池は購入後10年、15年と長く使うものですので、やはり信頼できる蓄電池メーカーの製品を選びたいものです。各メーカーの保証期間やサポート体制は異なりますので、購入前に確認することが大切です。
国内メーカーと国外メーカーの違い
国内メーカーのメリット
- 信頼性が高く厳格な品質管理を行っている
- 高品質で耐久性重視型、アフターサポートが充実している
- 性能や容量のバリエーションが充実
- 保証期間が比較的長い(10年〜15年、オプションで20年に延長できる場合も)
- 設置対応が全国対応
国内メーカーは国内に拠点があることから物理的な距離が近く、アフターサポートの充実度が比例します。対応が早いため安心できる点がメリットです。
その一方で、全体的な価格は海外の低価格製品に比べてみるとやや高めで、品質やサポートの充実度がコストと引き換えとなっていると考えるとわかりやすいと思います。
長州産業(オムロン)、シャープ、パナソニックなどの国内メーカーは、太陽光発電システム+蓄電池一貫でサポートを提供しています。これにより、お客様は一つの窓口で全てのサポートを受けることができる点がメリットです。
海外メーカーのメリット
- 有名ブランドの信頼性は高い
- 価格が安い(低コスト)
- 大容量タイプが多く、価格が安い分コストパフォーマンスが高い
これらがメリットと言えます。
一方で、下記の点はデメリットとして挙げられます。
- アフターサポートが不安定、待機時間が長期(国内の拠点が少ない)
- 保証期間がメーカーによりまちまちで、期間が短い場合もある
- 設置対応がエリア限定で、対応していない地域がある
国内メーカーは、保証期間内の不具合対応が海外メーカーよりも早いという特長があります。蓄電池の不具合が発生した場合は、迅速な対応が求められます。また、不具合が起きても保証期間内であれば無料で修理や交換を行うことができます。この迅速な対応によって、お客様は安心して蓄電池を利用することができます。
例えば、長州産業やシャープ、パナソニックは、専用のサポート窓口を設けており、トラブルが発生した際には迅速に対応してくれます。一方で、海外メーカーは大容量・低コストタイプの機種が多く、とにかく安く設置したい場合には選択肢のひとつとなるかもしれません。
なお、最近では国内メーカーの蓄電池も大容量化が進んでおり、一時期よりも選択肢が広がっています。実際に、国内メーカー品を選ばれるお客様で大容量タイプを設置する方も増えてきています。どの製品を選ぶ場合でも、本来蓄電池がもっている機能が最大限に発揮され、長く安心して使いたいものです。蓄電池選びの参考にこの情報がお役に立てば嬉しく思います。
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