北海道で真冬の停電、暖房も使えず 住民過酷「寒いしご飯も食べられない」 紋別市で1万3350戸停電
北海道内は23日、発達した低気圧の通過で暴風雪に見舞われ、市民生活に深刻な影響が広がった。紋別市では午後8時半現在、市内全域の1万3350戸が停電し、復旧の見通しは立っていない。真冬の夜の停電に、暖房すら使えない住民が避難所に身を寄せ、不安な夜を過ごした。
「家にいたら寒いし、ご飯も食べられないので、避難を決めた。早く復旧してほしい」。
北海道新聞 ネットニュースより引用
この時期の停電は3.11を思い出します。
当時私は青森県弘前市にいました。以前働いていた会社の転勤でオール電化の賃貸住宅へ住んでおりました。仕事が遅番勤務で16時出勤となり、準備をする為にシャワーを浴びていたら、突然ぐらぐら揺れてめまいかと思ったら電気が消え停電になったので、地震だと気が付きました。
体を洗っていたタイミングでしたので体に泡がついた状態で突如、シャワーが水になりました。
しばらく考えましたが、どうしようもなかったのでそのまま気合を入れて、真水で泡を流してから直ぐに震えながら服を着ました。
暖房もない状態でしたので、一旦、車で暖を取る事を選択し、車のテレビで情報を集めてから、弘前一帯が停電になっている事を知り、まずは会社へ行くことに。
部屋に戻り携帯のライトで明かりを準備し、スーツに着替え会社へ向かう途中、信号機も全て真っ暗な状態。これはただごとではないと気が付き、交通事故にならないようにお互い譲り合って確認して、何とか会社へ到着しました。
仲間と会話し、何時間か過ぎて自宅待機となったので、夜に自宅に戻りましたが、当時の賃貸住宅はオール電化で、お湯も沸かすことができませんでした。カップラーメンは勿論、炊飯器でご飯も炊けない状態でした。まったく生活ができない状態で途方に暮れました・・・。
それから部屋で暖をとるために布団に入りますが、弘前も北海道と変わらず寒さと余震が続き、全く休まらず、車で暖をとったり部屋に戻ったりの繰り返しでほとんど眠れなかった記憶があります。
朝になり食料を調達するためにコンビニへ行くと行列ができていて、店員さんはライトを片手に電卓で金額を計算して、おつりを渡しておりました。
ほとんどの食料や飲料水が無くなっておりましたが、電子レンジやお湯が使えない事を考え菓子パンとお菓子、飲み物を購入し自宅へ。
帰る途中、ガソリンスタンドも給油を待つクルマで大行列ができていましたが、私は停電の前の日に満タンにしていたので何とか助かりました。
最終的には1日半位の停電でしたが、大変な事態で不安と寒さ、空腹などに耐えながら乗り越えました。
普段はあまり考えておりませんでしたが、停電になって初めて気づく「電気がある事のありがたさ」を私は経験致しました。便利な世の中であらゆるものが電気を使っていて、携帯の充電ひとつとっても、有事が起こってからでなければそのありがたみに気が付かないことがありますね。
私は今、太陽光パネルや蓄電池の販売を行っておりますが、太陽が出ていれば、いつも通りとまでは行きませんが、生活できる環境が整うと思います。
蓄電池のタイプにも、全負荷(停電時全部の部屋に電気を送る)や特定負荷(特定の部屋だけに電気を送る。例えばキッチンとか。)があり、選べます。もし電気がなければ、たった一日であっても非常事態です。暖をとったり食事、テレビでの情報収集、お風呂は真水ですから、冬の今のような時期だと体調も壊しかねません。
もちろん昨今の電気代高騰もありますが、自然災害による停電は毎年必ずどこかで起きています。地震だけではなく、大雪や強風でも停電することがあります。そうした際の家族の安心も備えのひとつにして、太陽光パネルや蓄電池等検討してみてはいかがでしょうか。
今現在も、停電地域にお住いの方、大変不安な状態だと思いますが、1日でも早く復旧される事を祈っております。復旧の目途が無いとの事ですので、車で暖をとる際は一酸化酸素中毒にも気を付けて下さいね。