蓄電池

蓄電池を最大限に活かす「運転モード」とは?目的別のモード切り替えと災害への備え

蓄電池を最大限に活かす「運転モード」とは?目的別のモード切り替えと災害への備え

こんにちは。私たちスマエネライフは、札幌市をはじめ、北海道内各地(当別町、石狩市、新篠津村、江別市、恵庭市、千歳市、小樽市、余市町、苫小牧市、白老町、室蘭市、伊達市など)で家庭用太陽光発電システムや蓄電池の施工を行っています。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!

近年、北海道でも太陽光発電と蓄電池を導入される方が増え続けています。電気代の節約だけでなく、地震や大規模停電への備えとしてご検討される方も少なくありません。

蓄電池の導入を考えているものの、「実際にどう使えば一番効果的なの?」「災害時はどう役立つの?」といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

蓄電池は、ただ設置するだけでは十分な効果を発揮できません。ご家庭のライフスタイルや目的に合わせて「運転モード」を適切に選び、設定することが、日々の節約や災害時の安心につながります。本記事では、蓄電池の運転モードの基本、災害時の活用法、最適な選び方までをわかりやすく解説します。

蓄電池の運転モードとは?

蓄電池の「運転モード」とは、電気を「いつ・どれだけ・どのように」使うかを最適化するための設定です。単に電気を貯めて使うだけでなく、電気代の節約、太陽光発電の自家消費、停電時の備えなど、さまざまな目的に応じて動作を切り替えられるよう設計されています。これにより、ご家庭ごとの優先順位や状況に合わせて、蓄電池の効果を最大限に引き出すことができます。

電気代を最大限に安くしたいのか、太陽光発電で作った電気を自家消費したいのか、あるいは停電時に備えて常に一定量の電気を確保しておきたいのかなど、ご家庭によって優先順位は異なります。

蓄電池の主要な運転モードの種類と特長

家庭用蓄電池には、いくつかの運転モードがあります。それぞれのモードが果たす役割を理解することで、より安心してシステムを利用できます。

まず、災害時や停電時に活躍するのが自立運転モードです。これは、電力会社からの電力供給が停止した際にも、太陽光発電で発電した電力を直接ご家庭で使用できるようにする、非常時専用のモードです。冷蔵庫や照明など、最低限の電力を確保し、日常生活をサポートします。

そして、これからご説明するのは、日常生活での「売電や自家消費を行う通常の運転モード」の種類です。これらは停電時ではなく、電力会社から電力の供給がある通常の状態で機能するモードです。

通常運転時のモードとして、主に3つの種類が搭載されています。ここでは、太陽光発電システムとセットでの利用を前提に、それぞれの特長と注意点を解説します。

1.グリーンモード(自家消費モード):
自家消費優先!太陽光発電の電力を家庭で最大限活用

グリーンモード(自家消費モード):自家消費優先!太陽光発電の電力を家庭で最大限活用

[参考・出典/長州産業 スマートPV Multi 商品カタログより抜粋]

このモードは、太陽光発電で生成した電気を最大限に活用することを目的とします。太陽光発電で作った電気を家庭内で優先的に使い、余剰分を蓄電池に充電します。夜間や発電量が少ない曇りの日には、蓄電池に貯めた太陽光の電気を家庭で使用します。

グリーンモード(自家消費モード)の特長

太陽光発電の電気を自家消費することで、電力会社からの買電量を減らし、CO2排出量の削減にも貢献します。FIT制度(固定価格買取制度)の売電期間が終了したご家庭では特に有効です。

グリーンモード(自家消費モード)使用のご注意点

太陽光の発電量が相対的に少ない冬場や悪天候時には、蓄電池に貯めた電気だけでは家庭での電気消費量をまかないきれないため、電力会社からの買電が必要になる場合があります。

なお、積雪により発電が見込めない時期は、経済モードへの切り替えをお勧めいたします。購入する電気代が高く、売電価格が安くなる場合は「経済モード」に切り替える方が昼間の電気代よりも割安な夜間電力を活用できますので、より経済的です。

2.経済モード(経済優先モード):
電気代を賢く節約!売電優先の運転モード

経済モード(経済優先モード):電気代を賢く節約!売電優先の運転モード

[参考・出典/長州産業 スマートPV Multi 商品カタログより抜粋]

このモードは、文字通り「経済的な使い方」ができるモードで、電気代を節約することを優先したいご家庭向けのモードです。電力会社からの電気料金が安い時間帯(主に深夜など/ただしご契約プランによる)に蓄電池へ充電し、電気料金が高い日中や夕方のピーク時間帯には、蓄電池に貯めた電気や太陽光発電で作った電気を優先的に使用して、極力電力会社から買う電気量を抑えます。

経済モードの特長

割安な夜間電力を使用するため、毎月の電気代削減につながります。特に、深夜電力と日中電力の単価差が大きいプランで効果を発揮します。積雪などで発電量の下がる冬場は、このモードも効果的です。
※時間帯別の料金は、契約している電力会社や電力料金プランにより変わります。

経済モード使用のご注意点

深夜料金が設定されていないプランでは効果が限定的です。災害時の備えとしては充電量が最低限になる場合があるため、必要に応じてモード切り替えが必要です。

3. 安心モード:
もしもの停電に備える!蓄電池の残量を確保しておくモード

このモードは、停電時に備えることを重視しています。蓄電池には常に設定した一定量の電気を貯めておき、停電が発生した場合でも必要な電力を供給できるように準備します。貯めておく電気の量は、機種やご家庭のニーズに合わせて設定できます(例:満充電の50%確保、70%確保など)。

安心モードの特長

突然の停電でも最低限の生活を維持できる点が特長です。特に冬場の停電リスクが高い北海道で有効です。いざという時に「蓄電池の残量がない!」といった事態を防げます。

安心モード使用のご注意点

日常の電気代削減効果は他のモードに比べて限定的になります。

AI自動制御機能のある蓄電池も

一部の蓄電池にはAI(人工知能)による自動制御機能が搭載されています。AIは過去の電気使用パターンや天気予報、電力市場の価格情報などをもとに、最適な充放電のタイミングを自動で判断します。
たとえば、翌日の天気が悪い場合は夜間の安い電気を多めに蓄電したり、電気料金が高騰しそうなときは自家消費を優先したりします。これにより、利用者が操作しなくても、経済的なメリットと災害対策の両方を実現できます。

災害・停電時の蓄電池活用法

万が一停電が発生した場合、蓄電池を適切に活用するための手順と、電力を長持ちさせるためのコツを把握しておきましょう。

停電発生から復旧までの基本手順

  1. 冷静に状況を確認し、身の安全を確保する
    火元の確認や避難経路の確保を行い、テレビ、ラジオ、スマートフォンなどで停電情報や復旧見込みを確認します。
    札幌市の場合は「さっぽろ防災ポータル」や札幌市危機管理局のX公式アカウント(@sapporo_bousai)、北海道電力(ほくでんネットワーク)の停電情報サイトが役立ちます。
  2. 蓄電池を自立運転モードへ切り替える(注:自動で切り替わる場合が多い)
    多くの蓄電池は停電を検知すると自動で自立運転モードに切り替わりますが、念のため事前に取扱説明書で操作方法を確認しておくと安心です。
  3. 使用する電気機器を選定し、コンセントを差し替える
    自立運転モードで使える電力には限りがあります。あわてずに、蓄電池のタイプ(全負荷型/特定負荷型)や使用可能な電力量を確認し、冷蔵庫や情報収集のためのスマートフォン・ラジオの充電、LED照明など、必要最低限の機器から順に使い始めましょう。

停電時の電気を長持ちさせる工夫

限られた蓄電池の電力を最大限に活用するためには、以下の工夫が必要です。消費電力の低い機器を優先的に、計画的に使用しましょう。

  • 照明
    LED照明をメインに、必要な場所だけ点灯。懐中電灯やランタンも併用します。
  • 情報収集
    スマートフォン(モバイルバッテリーも準備)、ラジオを最優先。
  • 冷蔵庫
    停電中は扉の開閉を最小限にし、保冷剤などを活用。
  • 暖房補助
    石油ファンヒーターの点火やFF式暖房のファン稼働など、必要最低限の動作に電力を充て、寒さをしのぎます。
  • 高消費電力機器の使用は最小限に留める
    電子レンジ、ドライヤー、電気ケトル、エアコンなどは瞬間的に大きな電力を消費するため、原則使用を避けるか、短時間のみの使用に留めましょう。
  • 計画的な利用を心がける
    蓄電池の残量表示をこまめに確認し、無駄な消費を避けます。太陽光発電と連携している場合は、日中に可能な限り充電し、夜間の消費に備えましょう。
  • 非常用電源の多重確保
    モバイルバッテリー、カセットコンロと予備ガスボンベ、充電式のランタン、懐中電灯なども用意しておくと安心です。

北海道ならではの備えは?季節ごとの電力優先順位

北海道の気候特性を踏まえると、停電時の電力使用優先順位は健康維持のために大変重要です。

  • 冬(12月~3月)
    暖房の確保を最優先します。最低限の暖房器具(凍結防止や体温維持のため)、情報収集、照明に充てます。防寒対策(防寒着、寝袋、使い捨てカイロなど)と合わせた計画的な電力使用が不可欠です。
  • 春・秋(4月~6月、9月~11月)
    冷蔵庫の稼働を優先し、食品の保存に注意しましょう。必要に応じて、簡易的な暖房や加湿器の使用も検討します。
  • 夏(7月~8月)
    冷蔵庫の稼働に加え、扇風機や小型サーキュレーターなど、体温調節のための機器に優先的に電気を使います。水分補給と合わせた適切な電力確保が重要です。

これらの優先順位は目安です。ご自身の体調やご家族構成(高齢者、乳幼児、持病のある方など)に合わせて柔軟に対応してください。

暮らしに最適なモード選びで、賢い蓄電池生活を

本記事では日常生活時の蓄電池のモード選びから、停電時の使い方までご紹介しました。本記事でご紹介してきた「日常生活」時の蓄電池の3つのモード(グリーンモード、経済モード、安心モード)以外にも、メーカーによってはより詳細な設定ができる蓄電池もあります。蓄電池の最適な活用方法は、ご家庭の電気の使い方、太陽光発電の設置状況、そして「何を最も重視するか」によって決まります。

たとえば、共働きで日中不在のご家庭なら、夜間の電力消費に合わせて深夜に充電する「経済モード」が家計に優しく有効でしょう。

一方、在宅勤務が多く日中に電気をたくさん使うご家庭には、太陽光発電の電気を最大限に自家消費する「グリーンモード」がぴったりです。そして、何よりも災害時の備えを優先したいご家庭には、停電時への備えを重視した「安心モード」が心強い味方になります。

蓄電池の運転モードを上手に使い分けることで、日々の電気代節約と災害時の安心の両方を実現できます。ご家族で「どんな暮らしを望むか」を話し合い、ライフスタイルや優先順位に合わせて、最適なモード設定で安心かつ快適な毎日の暮らしを始めてみませんか。

蓄電池に関するご相談はスマエネライフへ

どのモードが自宅に合っているかわからない」「実際に災害時に使えるのか不安」「北海道の冬でも使えるのか」といった疑問やご不安をお持ちでしたら、ぜひ私たちへご相談ください。

札幌市で太陽光発電や蓄電池の施工に携わってきた私たちが、お客様のご家庭の状況やライフスタイルに最適な蓄電池設置プランやモード設定、災害時の運用方法まで丁寧にアドバイスします。設置後のアフターサポートも重視しており、定期点検や不具合時の迅速な対応もお任せください。どうぞお気軽にお問い合わせください。北海道内在住の方はご相談・お見積もりも無料です。

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