こんにちは、スマエネライフ編集部です。北海道でも緊急事態宣言(3回目)が発令されました。再びリモートワークが推進され、今まで以上にご自宅で過ごす時間が増えそうな状況です。
ご自宅で過ごす時間が長いと、気になるのが電気代です。皆さんは、ここ10年以内の、毎年の電気料金の変化にお気づきでしょうか。今日は電気料金についてのお話です。
もくじ
異常な暑さだった今年の北海道!電気代も…
オリンピック開催期間だったほんの3週間ほど前までは、札幌も記録的な猛暑でした。97年ぶりに連続真夏日の記録を更新し、 1879年からの統計史上最長に。
この暑さに耐えかねてエアコン設置をされたご家庭も多いはずです。(弊社でもエアコン取り付け相談を数多くいただきました。)
電気代の値上がりに加えて、猛暑によるエアコン使用が加わり、今年の夏はかなりの出費となった方も多いかもしれません。
電気使用量に合わせて「毎月必ず」徴収されているお金
皆様は、「再エネ賦課金」をご存知でしょうか。電気料金明細に、毎月必ず表示されている「再エネ発電促進賦課金」。いわゆる「再エネ賦課金」です。隠された税金とも言い換えられます。
推計値ですが、あるアンケートの結果から、ひと家族(一家計)につき平均して月1000円前後の負担額と言われています。(※あくまでも月平均で、夏場や冬場は当然多くなります。)
賦課金は、電気を使うご家庭ほど負担額が高くなる仕組みです。普段から電気料金を抑える努力をされている方であっても今年の夏は例外的な暑さもあり、省エネを心がけることが難しかったかもしれません。
しかし、普段から省エネをしていても、なかなか電気代が減らないという場合、再エネ賦課金が電気代を高くしている可能性があります。
電気の買取料金の一部を国民が負担
再エネ賦課金は2012年から開始した「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT法)」にしたがって、太陽光などの再生できるエネルギーで発電した電力を買い取るために「国民が負担するお金」です。
世界的にも「脱炭素社会」の実現に向けて大きな動きの中にあり、日本も例外なくCO2の排出削減を目標に掲げ、再生可能エネルギーの普及は急務と考えて対策をとっています。
導入にコストのかかる太陽光や風力発電の普及を目的に、再エネで発電した電気を、電力会社が一定額で買い取ることを国が保障した制度がFIT法です。
太陽光発電システムを既に導入されているご家庭では、10年間はFITに基づいて毎月一定の売電収入があります。買取価格のすべてではありませんが、その一部を、電気の利用者である国民が負担しているという格好です。
※現在太陽光発電システムを導入している、していない/戸建て、マンション、賃貸に関わらず全戸で負担です。
再エネ賦課金は値上がりし続けている
2021年8月時点で、再エネ賦課金の単価は、契約あたり最初の9kWhまでで30円24銭。9kWhを超える場合は1KWhにつき3円36銭となっています。昨年よりも基本料金が4円弱ほども値上がりしています。
現在、北海道電力の従量電灯Bプラン(〜120kWh)では1kWhあたり23円97銭。こちらに加えて再エネ賦課金が加算されます。計算すると全体の料金のうち10%以上も、再エネ賦課金が占めることに…。
2018年の北海道家庭用エネルギー消費実態調査によると、年間の電気使用量は、戸建てで3,469kWhという結果でした。北海道は夏冬で使用量も変わりますが、平均して毎月289kWhという計算ができます。すると毎月の再エネ賦課金は971円(あくまでも平均値)という結果に!
この負担金は今後どうなっていくのでしょうか?
値上がりが続く?
そもそも、再生エネルギーの固定価格買取制度が定められたきっかけは、再生エネルギーの「安定供給」を目指すためでした。日本全国で発電所が作られ、一般家庭でも太陽光発電システム導入が進み、各種の発電に必要な機器の値段も少しずつ下がりつつあります。最初は障壁になっていた導入コストの高さが、近年解消され始めています。
しかし、それでも私たち国民が負担する再エネ賦課金は2030年までは値上がりし続ける見込みです。その理由は、国が定めた2030年までの計画によるもの。再生エネルギーの割合が増えれば増えるだけ再エネ賦課金も加算され続けてしまうため、今後も負担が増えていく事が予想できます。
再生エネルギーは地球に優しく地球との共存を考える、これからの時代の選択肢であることには変わりませんが、もっとも身近な私たちの「お財布事情」にはいろいろな影響が出てきそうです。
自分たちの裁量で電気をコントロールする選択肢もある
再エネ賦課金の負担だけに目を向けると、「自分たちの負担が増えるだけで、再生エネルギーは不要」とよくないものにとらえられてしまいがちですが、いち早くその恩恵を受ける選択もあります。
そのひとつが、太陽光発電システムの導入や蓄電池の活用です。
買う電気に対しては引き続き再エネ賦課金はかかるものですが、発電した電気を自家消費することで買う電気を減らす事ができ、余剰電力は蓄電池を活用する事で貯めて使う事ができます。余った電気は電力会社に買い取ってもらう事もできます。
社会全体が再生エネルギーの活用最大化を目指している段階です。ご自身でご家庭の生活のために太陽光発電システムを導入することによって、「自分の裁量で電気をコントロールできる」のです。安く購入できる深夜電力を貯めて、使いたいときに使う。災害時のために、電気を常に貯めておくことは「安心をコントロールする」ことでもあります。
確かに導入コストはかかるものですが、何もせず負担金額が高くなるのを待つよりは今導入しようと、導入予定時期を早められる方もいらっしゃいます。
導入の前には、シミュレーションがとても大切です。実際に計算してみてから、導入を検討しても遅い事はありません。気になる方はご相談ください。(お見積は無料で実施しております!)
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