家庭用蓄電池には、コンパクトなものから大きなものまで、さまざまな大きさ・重さのものがあります。蓄電池のサイズや重さは、設置場所のスペースや建物の構造が対応できるか、といったことも関係してきます。特に北海道では基本的に屋内に設置することが推奨されるため、設置場所の確保と重さの確認を事前にしておきたいものです。
この記事では、家庭用蓄電池の設置スペースと機器のサイズ感について説明します。お客様の設置場所でよくある例や、設置アイデアも紹介しますので、ご参考ください。
蓄電池のサイズは?どれくらいのスペースがあれば置ける?
家庭用蓄電池の一般的なサイズは、屋内設置型ですとエアコンの室外機1台分程度と言われています。家庭用蓄電池の普及にともなって、家庭での需要が増加している中、製品の小型化も進行しており、より少ないスペースで設置できるものも増えてきました。
蓄電池は設置するだけでなく設置工事も必要ですので、製品がおさまる面積よりも広いスペースが必要です。また、搬入経路も確保する必要があり、幅約80cm、自転車が通れる程度の広さは必要です。メーカーや容量によっても数十センチ単位で幅や奥行きが変わりますので、次を参考にしてみてください。
例1:オムロン・長州産業 家庭用蓄電池 スマートPVマルチ
蓄電容量9.8kWhタイプ…横幅490mm×高さ740mm×奥行き295mm
蓄電容量16.4kWhタイプ…横幅490mm×高さ1010mm×奥行き295mm
こちらのメーカーの製品は16.4kWhの大容量タイプであっても9.8kWhタイプと床の接地面積が同じコンパクト設計です。コンパクトなため搬入しやすい点も魅力です。

画像出典:長州産業Smart PV Multi
例2 ニチコン V2H トライブリッド蓄電システム® 屋内設置の蓄電池の場合
この機種では4.9kWhと7.4kWhの2種類の蓄電容量の蓄電池があり、1台あたりの外寸は横幅540mm×高さ418mm×奥行き230mmとなっています。

画像出典:ニチコン トライブリッド蓄電システム特設サイト
蓄電池の重さ、設置場所の耐荷重は大丈夫?
次に蓄電池の重さについてもみていきましょう。蓄電池の重さも、大きさと同様にタイプ、蓄電容量、出力などによって異なりますが、一般的には50kgから200kg程度のものが多いです。蓄電容量が増えれば増えるほど、内蔵するリチウムイオン電池の量も増えますので、その分重くなります。
例えば、容量が5kWh程の蓄電池は約50kg、10kWhの蓄電池は約100kg、25kWhの蓄電池は約150kgの重さが目安です。製品と重量の一部をご紹介します。
ここではまた2つのメーカーの蓄電池の重さをご紹介します。
オムロン・長州産業 家庭用蓄電池 スマートPVマルチの場合
蓄電容量9.8kWhタイプ…102kg
蓄電容量16.4 kWhタイプ…150kg
ニチコン トライブリッド蓄電システム® 屋内設置の蓄電池の場合
蓄電容量4.9kWhタイプ…50kg
蓄電容量7.4 kWhタイプ…61kg
数字をご覧いただくとかなりの重さと感じられるかもしれません。ポータブル式ではない「定置用」の家庭用蓄電池は、一旦設置すると基本的には動かしません。容量によって重さが変わるため、蓄電池を設置する際には、設置場所の床の耐荷重も確認することが重要です。一般的な住宅の床は、1平方メートルあたり約150kgから200kgの耐荷重があります。したがって、50kgから200kgの蓄電池を設置する場合、床の耐荷重を超えることはほとんどありません。
しかし、設置場所が狭い場合や、古い家屋等で床の耐荷重が不明な場合は、施工販売店へご相談いただき事前に確認いただくと安心です。
蓄電池はどこに置けば良いの?
蓄電池はスペースさえあればどこにでも設置できるわけではありません。高温や湿気に弱いため、設置環境には配慮が必要です。床暖房や暖房器具の近くは避ける必要があります。蓄電池が過熱し、性能が低下するリスクがあるためです。適切な温度管理を行うことで、蓄電池の寿命を維持できます。
さらに、蓄電池の設置には、メーカーが指定する離隔距離(設置スペース)が必要です。この離隔距離は、蓄電池の機能および性能を確保するためのものであり、設置作業やアフターサービスの実施の際にも必要なスペースです。必要スペースの大きさは、各メーカーにより異なります。
設置場所としては、一般的には分電盤や使用機器の近くが適しており、階段下の物置スペースなど日陰になっている場所は温度変化が少ないことも好条件です。実際に階段下のスペースや廊下の一角に設置される方は多いです。

こうした場所は生活導線として人が頻繁に出入りする場所ではないため、蓄電池のメンテナンス時、故障修理時にも便利です。
また、もう一つ配慮したいこととしては、蓄電池の動作音です。出る音のレベルは最大35〜40dbで、この音量は図書館や静かなホテルの室内と同程度ではありますが、音の気になり方には個人差があります。発生する音は、主に「運転切り替え音」や「モスキート音」と呼ばれる高周波の音です。音の影響を考慮して、寝室や仕事部屋は避けたほうが良いでしょう。

ただし、家の構造によっては蓄電池を置く場所として最適と思われる場所が寝室のそばや裏側ということもあります。一度設置すると簡単に動かすことはできないため、音の影響を考慮して、事前に施工会社に相談されると安心です。
屋外設置はできないの?
蓄電池を設置希望されるお客様からのご相談として、「屋内のスペースが限られているため、屋外に置きたい」といったものがあります。屋外設置は、寒冷地の北海道では積雪や結露リスクが高く、蓄電池の本来の機能が発揮されないことが考えられるため、原則屋内設置をおすすめしています。
多くの蓄電池の使用周囲温度(設置環境・設置条件のこと。安全に動作する温度)はマイナス10℃から40℃程度までのものが多く、中には、マイナス20℃までの耐寒性能を持っているものもありますが、実際にはマイナス気温になるとその蓄電池がもっている本来の機能を発揮できないケースがほとんどです。そのため、寒冷地仕様の蓄電池を選ぶことが重要です。
弊社では屋外・玄関フードに置きたい方向けオリジナル蓄電池ケースも開発しておりますが、そちらを動かすための電力が必要となりますので、初期コスト(蓄電池ケースの費用)+ランニングコスト(ヒーターの電気代)は高くなります。
最近では寒冷地仕様の蓄電池も出てきており、特別な断熱材やヒーターを内蔵することで低温環境でも安定した性能を発揮するものがありますが、やはりこれらの蓄電池は一般的な蓄電池よりも高価となり、設置コストも増加します。コストと性能のバランスを考慮しますと、屋内設置のほうがより低コストかつ天気に左右される心配もなく安心と言えます。
まとめ
家庭用蓄電池の設置には、スペースや重さ、設置環境に配慮が必要です。特に北海道では屋内設置が推奨され、設置場所の確保と床の耐荷重確認もしておきましょう。
蓄電池のサイズは、
横幅約50cm〜55cm×高さ約40cm〜100cm×奥行き約20〜30cm
重さは約50kg〜200kg程度 です。
蓄電池は高温や湿気に弱いため、適切な温度管理が求められます。設置場所としては分電盤や使用機器の近く、階段下や廊下など温度や湿度が極端に上下しない場所が適しています。また動作音にも配慮が必要で、寝室の近くは避けたほうがベターです。
ご自宅の「空いている場所」に設置が可能かどうか、耐荷重や配線の取り回しなどが問題がないかどうかについて、ご希望のメーカー製品が置けるかどうかなど、販売施工会社に相談されることをおすすめします!また、弊社では蓄電池販売の実績から、お客様に「失敗しない蓄電池選び」のための参考情報として小冊子を発行しています。下記から、小冊子希望とご請求ください。
また、商品に関する詳細や設置場所・スペースについて知りたいことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。ご連絡をお待ちしております。
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