北海道札幌市をはじめ、北海道内各地で施工を行っている太陽光発電・蓄電池設置会社、スマエネライフです。いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます!
近年、地震や台風などの自然災害による停電が全国で頻発しています。特に冬の寒さが厳しい北海道にお住まいの方にとって、停電は生活の質を著しく低下させるだけでなく、命に関わる深刻な問題です。
「もしも停電したら、太陽光発電だけでは夜は不安…」
「家庭用蓄電池に興味はあるけれど、どのくらいの容量を選べばいいのか全く分からない」
といった悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、そんなお悩みを解決するため、停電時に「これだけは使いたい」という家電から、ご家庭に最適な蓄電池の容量を導き出す具体的な方法について、太陽光発電のプロがわかりやすく解説します。
蓄電池選びで後悔しないための知識が満載です。太陽光発電や蓄電池の導入を検討中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
なぜ蓄電池の「容量選び」が重要なのか?
家庭用蓄電池選びで最も重要なのは「容量(kWh)」です。これは電気を蓄えられる量を示し、ご家庭のライフスタイルに合わないと「高すぎた」「足りなかった」という後悔に直結します。導入後の満足度を左右するため、容量選びは絶対に失敗できません。ここでは、具体的な失敗パターンを見ていきましょう。
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失敗パターン①「容量が大きすぎた…」
「備えは万全にしておきたい」という気持ちから、必要以上に大容量の蓄電池を選んでしまうケースです。
このパターンには、主に2つの問題点があります。
1つ目は、初期費用が非常に高額になることです。蓄電池の価格は容量に比例して高くなります。大容量モデルは数百万円に達することも珍しくなく、太陽光発電システムと合わせると、初期投資が予算を大幅に超えてしまう可能性があります。
2つ目は、費用対効果が悪くなることです。蓄えた電気を日常的に使い切れず、太陽光発電で発電した電気を売電した方が経済的メリットが大きくなる場合があります。また、本体サイズが大きくなるため、住宅事情によっては設置スペースの確保が難しくなるという物理的な問題も発生します。結果として、「こんなに高く、大きい蓄電池は必要なかった」と後悔することになります。
失敗パターン②「容量が小さすぎた…」
初期費用を抑えたいという思いから、最低限の容量しか持たない蓄電池を選んでしまう失敗パターンです。
この場合、停電発生時に深刻な問題に直面します。照明、スマートフォンの充電といった最低限の電力は確保できるかもしれません。しかし、北海道札幌市や当別町の厳しい冬において、暖房器具や給湯器といった消費電力の大きい家電を使おうとすると、蓄電池の電気はあっという間になくなってしまいます。
「停電時に暖房が使えず、寒い夜を過ごすことになった」「お湯が使えず、お風呂に入れなかった」という事態に陥りかねません。これでは、何のために高い費用を払って太陽光発電と蓄電池を設置したのか分かりません。「いざという時に頼りにならない」と感じ、安価に済ませたことを後悔する典型的なパターンです。
ステップ1 停電時に「絶対に使いたい家電」と「できれば使いたい家電」をピックアップ
蓄電池選びで失敗しないための最も確実な方法は、停電時に「どの家電を、どれくらいの時間使いたいか」を具体的にイメージすることです。この作業を行うことで、ご家庭に本当に必要な蓄電池の容量(kWh)が見えてきます。漠然と考えるのではなく、リストアップしてみましょう。ここでは、家電を3つのレベルに分けて、それぞれの消費電力の目安とともにご紹介します。ご自身の家庭ではどれが必要か、チェックしながら読み進めてみてください。
【レベル1 生命と情報を守る】最低限の必須家電
これは、停電時にライフラインを確保するための、最も優先順位が高い家電グループです。まずは、このレベルの家電を動かすために必要な蓄電池容量を把握しましょう。
冷蔵庫(消費電力目安:約150~300W)
食材を守り、食中毒を防ぐために必須です。24時間稼働が前提となります。
照明(LEDシーリングライト1台あたり約30W)
夜間の安全確保に不可欠です。リビングや寝室、トイレなど、最低限必要な場所の照明をリストアップします。
スマートフォンの充電(1台あたり約5~10W)
災害情報の収集や安否確認の連絡手段として、現代では生命線とも言えます。家族全員分を考慮しましょう。
【レベル1の計算例】
- 冷蔵庫(200W)× 24時間 = 4,800Wh
- 照明(30W×3台)× 6時間 = 540Wh
- スマホ充電(10W×4台)× 2時間 = 80Wh
合計:5,420Wh = 約5.4kWh
この計算から、最低限の生活を1日維持するためには、約5~6kWhの容量を持つ家庭用蓄電池が一つの目安になることがわかります。
【レベル2 いつも通りの安心感】あると快適な家電
次に、必須ではないものの、停電時でも普段に近い生活を送るためにあると便利な家電です。これらの家電を使いたい場合、レベル1で計算した容量にさらに追加で蓄電池容量が必要になります。
テレビ(液晶テレビ1台あたり約100~150W)
リアルタイムで正確な災害情報を得るために役立ちます。
Wi-Fiルーター(約10W)
インターネット接続を維持し、パソコンやタブレットでの情報収集を可能にします。
電子レンジ(約1,000~1,500W)
短時間で温かい食事を用意できます。ただし、消費電力が非常に大きい点に注意が必要です。
炊飯器(炊飯時:約1,200W、保温時:約20W)
温かいご飯が食べられる安心感は非常に大きいです。
【レベル2 追加分の計算例】
- テレビ(120W)× 4時間 = 480Wh
- Wi-Fiルーター(10W)× 24時間 = 240Wh
- 電子レンジ(1,200W)× 10分 = 200Wh
追加合計:920Wh = 約0.9kWh
レベル2の家電も使いたい場合、レベル1の約5.4kWhと合わせて、合計で約6~7kWh程度の家庭用蓄電池容量があると、より安心して過ごせることがわかります。
【レベル3 季節や家族構成で必要】特定の状況で使いたい家電
このレベルの家電は、消費電力が非常に大きいものが多く、使用を希望する場合は大容量の蓄電池が必要となります。特に、オール電化住宅や小さなお子様、ご高齢の方がいるご家庭では重要度が高まります。
暖房器具(エアコン暖房:約600~2,000W、電気ストーブ:約1,000W)
冬の寒さが厳しい札幌市や当別町では命綱です。長時間の使用を想定するなら、10kWh以上の大容量蓄電池が推奨されます。
IHクッキングヒーター(1口あたり約1,500~3,000W)
オール電化住宅で調理に必須ですが、最大級の消費電力を誇ります。
エコキュートなど給湯器(沸き上げ時:約1,500W)
お湯を使うために必要です。夜間に沸き上げる設定の場合、太陽光発電のアシストが受けられないため、蓄電池の電力を大きく消費します。
これらの家電を使いたい場合は、7kWhクラスの蓄電池では容量不足になる可能性が非常に高いです。特に冬場の停電に備えたい札幌市や当別町のご家庭で、太陽光発電と連携させる場合は、10kWh以上の大容量蓄電池を検討することをおすすめします。
容量以外もチェック!蓄電池選びで後悔しないための3つのポイント
最適な蓄電池容量のおおよその目安がついたら、次に確認すべき3つの重要なポイントがあります。容量だけで家庭用蓄電池を選んでしまうと、「こんなはずではなかった」という事態になりかねません。太陽光発電システムとの連携も考慮し、総合的な視点で最適な一台を選びましょう。
ポイント1 「特定負荷型」か「全負荷型」か
蓄電池には、停電時に電気を供給できる範囲によって2つのタイプがあります。この選択は、停電時の快適性を大きく左右します。
特定負荷型
停電時に、あらかじめ設定しておいた特定のエリア(例えば、リビングのコンセントと冷蔵庫の回路だけ)にのみ電力を供給するタイプです。
メリットは、価格が比較的安く、本体サイズもコンパクトな製品が多いことです。デメリットは、指定した場所以外では電気が一切使えない点です。「最低限の電力さえあれば良い」という方や、設置費用を抑えたい方におすすめです。
全負荷型
停電時でも、家中のほぼ全てのコンセントや照明で電気が使えるタイプです。分電盤に直接接続するため、普段通りの生活が可能です。
メリットは、停電していることを忘れるほど快適に過ごせる点です。エアコンやIHクッキングヒーターなど、200Vの家電も使用できます。デメリットは、価格が高く、本体サイズが大きくなる傾向がある点です。オール電化住宅にお住まいの方や、停電時でも生活の質を落としたくないという方に、特におすすめです。札幌市・当別町の冬の停電を考えると、暖房も使える全負荷型は非常に心強い選択肢となります。
ポイント2 製品の寿命と保証期間
家庭用蓄電池は、決して安い買い物ではありません。長く安心して使い続けるためには、製品の寿命とメーカーの保証内容を必ず確認しましょう。
寿命の目安「サイクル数」
蓄電池の寿命は「サイクル数」で示されることが多く、これは充放電を1回としてカウントします。例えば、12,000サイクルの製品であれば、1日1回充放電する計算で、12,000日 ÷ 365日 ≒ 約32年という理論上の寿命になります。一般的に、6,000~12,000サイクルの製品が多く、長期にわたって使用可能です。
重要な「容量保証」
蓄電池は使用とともに少しずつ蓄電できる容量が減っていきます。そこで重要になるのが「容量保証」です。「設置から10年経過後も、初期容量の60%以上を保証する」といった内容が一般的です。この保証年数や保証される容量の割合はメーカーによって異なるため、複数メーカーの製品を比較検討することが大切です。
ポイント3 補助金の活用
蓄電池の設置には、国や地方自治体からの補助金が利用できる場合があります。この補助金を活用することで、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
国や自治体の補助金制度
補助金制度は、年度ごとに内容や予算、申請期間が異なります。例えば、札幌市や当別町でも、独自の補助金制度を設けている場合があります。太陽光発電システムと同時に設置することで、補助金額が加算されるケースもあります。
情報収集と申請のタイミングが重要
これらの補助金は、予算の上限に達し次第、受付が終了してしまうことがほとんどです。そのため、最新の情報を常にチェックし、適切なタイミングで申請する必要があります。
まとめ
今回は、停電時に備えるための賢い家庭用蓄電池の選び方について、特に「容量」に焦点を当てて解説しました。
蓄電池の容量選びは、停電時の安心と導入後の満足度を左右する最も重要なポイントです。大きすぎても小さすぎても後悔につながります。
最適な容量を知る第一歩は、停電時に「絶対に使いたい家電」と「できれば使いたい家電」をリストアップし、必要な電力量(kWh)を計算することです。
容量だけでなく、「特定負荷型か全負荷型か」「製品の寿命と保証期間」「補助金の活用」という3つのポイントも総合的に比較検討することで、後悔のない蓄電池選びができます。
特に、冬の停電リスクが高い北海道札幌市や当別町において、太陽光発電と連携する家庭用蓄電池は、ご家族の安全と安心な暮らしを守るための非常に有効な投資です。
スマエネライフでは、お客様一人ひとりのライフスタイルやご予算、お住まいの状況を丁寧にヒアリングし、数多くのメーカーの中から最適な太陽光発電システムと蓄電池のプランをご提案いたします。札幌市をはじめ、北海道内での設置工事に関するご相談やお見積もりは無料で承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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