蓄電池の「出力」は、ご購入を検討中の蓄電池がご自宅でしっかりと使えるか?を判断するためにとても重要な情報です。蓄電池の「出力」とは具体的に何を指すのでしょうか?
ご自宅に合った蓄電池選びをどう考えればよいのかわからないとお悩みの方も少なくないかと思います。蓄電池選びで後悔や失敗したくないと感じる方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
今回の記事で示す「出力」は、停電時の出力ではなく、通常時の出力を指します。停電時の出力はまた別の記事で公開予定ですのでそちらも合わせてご覧ください。
定格容量と定格出力
蓄電池を選ぶ際の基準として、蓄電池の容量に応じた「定格容量」と「定格出力」があります。「容量」は、「電気を貯められる器の大きさ」を表し、kWh(キロワットアワー)という単位で記されます。
今回の記事でお伝えする「出力」は「電気の器から一度に電気を出せる量」のことをいい、「kW(キロワット)」や「kVA(キロボルトアンペア)」という単位で記されます。
定格出力と容量の関係は、貯水槽に貯めてある水と蛇口の関係性で例えられます。

蓄電池選びの際に「出力」が重要な理由
定格出力は、家庭内で複数の電化製品を同時にどれほど使用できるかを考える際に特に重要です。蓄電池の出力は一般的なものから高出力のものまで複数あります。購入した蓄電池がご家庭の電化製品利用状況に見合う出力でなければ、十分な電気を出力できず生活が不便になります。
身近な電化製品で、「蓄電池」=リチウムイオン電池、バッテリーが使われているもので考えてみるとわかりやすいかと思います。
例えば、自動車のバッテリーや乾電池タイプの蓄電池、ノートパソコンや携帯などのモバイル機器に使用されているバッテリー(蓄電池)は、「必要な定格出力」に応じたものがあらかじめ備わっていますので、これらの商品を買うときには、「出力がいくらか」と気にする必要はありません。
しかし、家庭でどれくらいの電化製品を同時使用するかは、その家族構成や電気の使い方でかなり変わってきますので、一度に使用する機器や設備に必要となる定格出力がどれくらいになるのかを確認した上で蓄電池を選ぶと失敗しにくくなります。
kW(キロワット)とkVA(キロボルトアンペア)の違い
定格出力は、kW(キロワット)だけでなくkVA(キロボルトアンペア)という単位でも表されます。蓄電池のカタログには定格出力「〇kW」もしくは「〇kVA」どちらかで記載されています。2つはどちらも消費電力を表す単位ですが、意味が少し異なります。
kVA(キロボルトアンペア):製品を動かすために必要な「総消費電力」のこと
kW(キロワット):製品が実際に消費する「有効な電力」のこと
kVAは、蓄電池を動かすために必要な全ての電気消費量を表します。つまり、家庭で使う電気そのもの以外に、「製品自体が動くために必要な電気」が含まれます。一方、kWは「有効電力」とも呼ばれ、「実際に家庭内で電化製品を動かすために使える電気量」を示します。
家電の掃除機を例にすると、掃除機を動かすために必要な全体の消費電力が「kVA」で、ゴミを吸う時に使われている消費電力が「kW」と言い換えるとわかりやすいと思います。どちらにしても、これらの数値が大きければ大きいほど、一度に複数の機器を使えるハイパワーな蓄電池と言えます。
蓄電池の容量が10kWhを超える大容量タイプの蓄電池になるほど、複数の家電を同時使用することを想定しているため、その容量に適した高いkVA、kWとなる傾向です。
では次に、家庭で「実際に消費する電力」を計算し、どれほどの出力のある蓄電池が良いのかを考えてみましょう。
家庭内の消費電力から「最適な出力」を考える
蓄電池の一度に取り出せる電気量は、定格出力によって決まります。例えば、定格出力が5kWの蓄電池であれば、最大で5kWの電力を同時に供給できます。
電化製品で考えると、
- エアコン(600W)
- 冷蔵庫(300W)
- テレビ(300W)
- LED照明(10W)
- 掃除機(500W)
- 電子レンジ(1000W)
- 電気ポット(800W)
- IHクッキングヒーター(2000W)
これらを同時に使用できる計算です。(※メーカーや種類によって変動あり)。
蓄電池を選ぶ際は、1日の中で「同時に消費する電力の合計ワット数」を算出してみてください。電子レンジやドライヤー、エアコン、洗濯機など大きな電力を要する機器を同時に動かすことがある場合は、その合計消費電力が蓄電池の定格出力を超えないように蓄電池を選ぶ必要があります。
一般的に3kW以上の出力があれば、ドライヤーや電子レンジなどの消費電力が大きい家電を同時に動かすことができます。蓄電池の定格出力を超えて電気を使うと、「アンペアブレーカー」と呼ばれるブレーカーが作動し、電力供給が停止します。「蓄電池のブレーカーが頻繁に落ちて困っている」というときは、定格出力に見合わない電力を使用しているケースが多くあります。
家庭用蓄電池の定置用は、数年前までは3〜4.5kW程度が主流でしたが、年々大容量化が進んでおり、7〜12kWのものも登場しています。7kWの蓄電池があれば、家族4人が昼間に充電し、夜にその電力を使用するのに不十分さは感じにくいでしょう。ただし、3〜4.5kWでも決して少なすぎるとは言えません。電力使用量は家庭によって異なるため、適切な容量については販売・施工会社に相談されることをおすすめします。
100Vで充分?200V対応が良い?蓄電池の「電圧出力」も重要
蓄電池を選ぶ際は「出力電圧」も重要な指標です。100V対応と100/200V対応の2種類があります。ご家庭で使用している家電に200V対応が必要なものがあるかどうかを確認してみましょう。
一般的な家電製品では100V対応が多いですが、冷蔵庫、蓄熱暖房器、エアコン、給湯器などで200Vが必要な機種も増えてきています。
すでにオール電化の方や、IHクッキングヒーターの導入を考えている場合は、100/200V対応の蓄電池を選ぶことをおすすめします。
まとめ
蓄電池を購入したにも関わらず「もっとこうすればよかった・・・」とならないために、日常的に使用する電力量と蓄電池の定格出力をしっかりと比較してみてください。蓄電池の出力、容量ともに日常的な電力需要だけでなく、停電時や緊急時においても十分な電力を供給できるかどうかを判断するための重要な基準となります。
各家庭の電化製品の種類や同時に使用する数、生活リズムも異なるため、他の家庭を参考にするのは難しいことです。事前にしっかりと考え、蓄電池導入後を考えることが大切です。
直近の電気使用状況をもとにシミュレーションすると疑問が解決されることもありますので、導入をお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。
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