2025年最新版！蓄電池の容量の決め方

どのくらいの容量があれば十分か?を計算する方法

蓄電池を選ぶ際に多くの方が悩まれるのが「容量の決め方」です。蓄電池のメーカーや機種によってもさまざまなタイプがありますので、どれを購入すべきか迷ってしまうことも少なくありません。

家庭用蓄電池の「容量」とは、その蓄電池にどれだけの電気を貯められるかを示すものです。最適な容量は、ご家庭の電気使用量によって異なります。

大容量の蓄電池を導入すると「災害」の際や「非常時」には安心ですが、当然容量に合わせてかかる費用も増えます。

ご家庭用の蓄電池を購入される際は、「どれくらいの容量であれば十分か」を算出することで選ぶべきものが見えてきます。

一般的なご家庭での電力使用量の目安

まずは、1日にどれくらいの電気を使用しているかを調べることから始めましょう。下記をご参考に、現在の使用状況を確認してみてください。

使用する家電製品の出力（W）と使用時間（時間）を掛け算します。
その値を1000で割ることで、使う電力量（kWh）を求めることができます。

一般的なご家庭での1日の電気使用量は、6～15kWh程度が目安です。
世帯人数や季節、地域によっても異なります。

世帯人数別の電気使用量目安

• 一人暮らし：1日あたり約6.1kWh
• 二人暮らし：1日あたり約10.5kWh
• 三人暮らし：1日あたり約12.2kWh
• 四人暮らし：1日あたり約13.1kWh

季節別の電気使用量

冬

• 冬は室内気温と設定温度の差が大きいため、暖房費、エアコン代が多くかかります。
• 日照時間が短いため、照明器具の使用時間が長くなります。
• 洗濯物が乾きにくいため洗濯乾燥機を使う頻度が増えます。
• 北海道電力では、暖房の使用量が多くなる午前（8〜11時頃）と、照明や食事の支度を集中して使う17時〜20時頃に需要のピークを迎えます。

夏

• 夏場は一日の中で時間によって大きく変動します。
• 最も多く電気を使うのは（在宅の場合）最高気温を記録するお昼過ぎの14時ごろです。
• 一般的にピーク時の電力需要は夏場の方が冬場よりも2割程度高くなっています。

春と秋

• 春と秋は、世帯人数や地域によって電気使用量に差が生じます。

蓄電池の容量の算出

普段使用している家電製品の消費電力と時間を掛け合わせた値が、ご自宅に合う蓄電池容量です。先程触れた世帯人数と使用ピークはあくまでも一例で、ご家庭の人数にかかわらず在宅時間によっては世帯人数が少なくても、大きめの容量の方がより安心できるかもしれません。

蓄電池の容量と電力使用量の例

一般的な家庭用蓄電池の容量は、10kWhから16kWh程度です。この容量があれば1時間あたり1000W〜1600Wの電力を使用できます。なお、今回は、蓄電池の実行容量（実際に使える容量）と蓄電池の容量が同じであると仮定しています。

蓄電池の容量と寿命（サイクル数）にも関係があり、容量が大きいものほど寿命が長くなる傾向があります。最近では大容量のものを選ばれる方も増えてきています。

まとめ

蓄電池の容量は、世帯人数と在宅時間、使用電力によって決まります。概ね10〜16kWhで不便さを感じない使い方ができるはずです。適した容量選びのためには、できれば直近1年間程度の電気使用量を参考にして検討されることをおすすめします。

『他の家庭ではどうしているの？』『我が家の場合はこれで大丈夫？』など、どんな些細なことでも、販売店や施工店に相談してみてください。

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